セキュリティ対策をどうしようかというのが一番の悩みでした。紙でマイナンバーを管理するうえでの安全性などに懸念を抱いており、「事務所内に保管する形でのマイナンバー管理は避けたい!」というリスク意識がありました。ですので、サーバー上にデータを保管することができる、クラウドシステムで管理しようというのは最初の段階で決めていたのです。
とは言え、サーバー管理も信頼できるところに依頼しなければ意味がないので、データセンターのセキュリティが万全のところというポイントにはこだわりました。
いくつかのシステムの話をお聞きしました。実際お話を聞いてみると、サーバー自体のセキュリティは高い会社が多かったです。なので、「顧問先様にとって負担が少ない方法」といった観点でも比較をしました。つまり、「A-SaaS」の場合、まずはマイナンバー入力&保管を無償ではじめたうえで、一部サービスは有料という料金設定になっていたので、顧問先様の導入時のご負担が抑えられました。なるべく顧問先様のご負担が少ないようにしたいと思っておりましたので、この点も大きな決め手でした。
それが!導入して良かったと思うことがありました。「A-SaaS」やマイナシリーズを導入するにあたり、顧問先様へ説明をしています。現在のクラウドシステム業界や、今後の動向を伝える際に、なぜ当事務所がクラウドを選択していくのかといった、事務所の経営に対する考えなどもお話しするようにしているのです。
そうすると、「経営者としての先生の考えが聞けて嬉しかったよ」と仰っていただけたりして。普段は聞き手ですので、改めて事務所の方針を伝えることで信頼関係が以前より増したことは、お互いにとってプラスだったと思います。
実は当事務所も、早くからマイナンバー対策を始めたとはいえ、マイナシリーズ導入初期の段階でマイナンバー収集が間に合わなかった顧問先様があるのです。
年末まで置いてしまうと、マイナンバー登録と年末調整を一気に行わなければならず大変な作業になると思うので、夏までには終わらせようと思っています。
導入時の顧問先様への説明を丁寧に行うと、先のような良いこともありますし、早めの対策をおすすめします。
中村幸加税理士事務所
代表者名 | 中村 幸加 |
所在地 |
東京都足立区 |
A-SaaS導入時期 | 2015年9月 |
事務所規模 | 6〜10人以上 |
WEBサイト | http://nakamura-tax.info/ |
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