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飲食業界の専門家に聞く!税理士と二人三脚で挑んだコロナ対策とは


みなさま、こんにちは。
Mikatus(ミカタス)カスタマーサクセスマネジャーの小野寺です。

新型コロナの影響を最も大きく受けた飲食業。緊急事態宣言が解除された後も、引き続き多くの飲食店が厳しい経営環境に置かれています。

今号では、飲食店のサポートを専門的にされている一般社団法人 フードアカウンティング協会 代表 遠山景子様に取材しました。税理士のみなさまと力を合わせ、いかに飲食店を守ってきたのか?ぜひ、ご一読ください。


飲食店へのサポートが成功した事例を教えてください

――はじめに、フードアカウンティング協会様について教えてください。

フードアカウンティング協会は、飲食店の繁盛化をサポートする税理士事務所で構成される団体です。「飲食店の利益を生み出す税理士事務所」として税務会計に関する業務はもちろん、売上・利益アップ等に至るまで飲食業に特化したサポートを実施しています。


フードアカウンティング協会様のホームページはこちら




――サポートの対象となる飲食店について教えてください。

当協会の運営は、会員である税理士からの会費で賄われています。私達のサポート対象は、会員税理士の顧問先である飲食店です。


――緊急事態宣言に伴って、飲食店に対してどのようなサポートをされましたか?

5月までは、営業形態を店内での飲食からテイクアウトやデリバリーにシフトすることで、営業を継続するためのサポートをしていました。特にテイクアウトについては、店の近辺の方の需要が見込めるので、チラシによる案内を提案しました。スタッフ総出で、100店舗ほどの配布用チラシ作成をお手伝いしました。

一方で、緊急事態宣言解除後の6月から通常営業を再開することを案内し、集客のサポートをしました。お客様に安心して来店いただけるように、感染防止体制を整えていることを周知するようこころがけました。また、これによって店内飲食が回復していくので、お店に対しては営業形態を徐々に店内飲食中心に戻すようにアドバイスしていました。


――これらのサポート・アドバイスによってどのような効果が得られましたか?

4月〜5月にかけてテイクアウトを中心に営業できていたお店は、緊急事態宣言中もお客様がご来店されてコミュニケーションを保つことができました。そういったお店は、緊急事態宣言解除後にはさらに店内飲食の客足が戻り、良いところでは以前の6割くらいまで回復しているようです。

一方、5月末まで完全に休業していたお店は、「緊急事態宣言が終わった、元に戻るぞ」という気持ちでお店を再開したものの、お客様の来店が芳しくなく、焦りや戸惑いを抱いていることが多いようです。


――緊急事態宣言解除後を見据えたアドバイスが功を奏したということですね。



協会会員である税理士さんについて教えてください

――会員である税理士のみなさまは、顧問先である飲食店のために協会の会費を負担しているんですね。

はい、当協会では飲食店からコンサルティングフィーはいただいていません。会員税理士のみなさまが、「顧問先を守る」ために負担している会費から成り立っています。


――「顧問先を守る」ために会費を負担している、協会会員の税理士さんの特徴はありますか?

普段から顧問先に対して本当に親身になっている税理士さんが多いですね。コロナの影響が顧問先の経営に及び始めた際にも、いち早く資金調達のために動いていて、とても頼もしいと感じました。補助金の申請準備もおおむね早い段階で出来ていました。


――そうした税理士さんの資金繰り対応と、フードアカウンティング協会様のサポートが相乗効果をもたらしたケースはありますか?

資金繰りの見通しがなければ、経営者の心の余裕も生まれません。困難に立ち向かう気力がなければ、私達がいかに提案を持ちかけても奏効しないでしょう。
税理士のサポートによって当面の資金が確保できていたからこそ、私達もテイクアウトへの業態シフトのサポートをすることができ、前述のように一定の成果を上げることができました。
顧問先に寄り添う税理士がサポートしていた飲食店だからこそ、私達のサポートも活きたという意味では、二人三脚の成果だと言えると思います。


キャッシュ・イズ・キングについてご意見ください​​​​​​​

――当社では、顧問先の資金繰りを効果的にサポートすることができる「キャッシュ・イズ・キング」というサービスを提供しています。

(ここで、キャッシュ・イズ・キングの画面・機能をご覧いただきました)飲食店へのサポートの観点から、ご感想をお願いします。
わかりやすくて見やすいグラフですね。税理士さんがこのシステムを導入して資金繰りのサポートをおこなってくれたら、飲食店のキャッシュも安定し、私たちもより手厚いサポートをすることができるだろうなと思います。

――飲食店の経営者にとってはどんな効果がありそうですか?

キャッシュ・イズ・キングのように1年先のキャッシュの動きを見える化できると、社長の「頑張らなければ!」という意欲を引き出すことができそうですね。


――「補正」や「打ち手」といった、シミュレーション機能について聞かせてください。

飲食業は人件費と原価(材料費)には一定のコストをかける必要があります。無駄な経費をかけすぎて、人件費と材料費に回せないと、お客さんが来ない要因になりかねません。
他の経費を削減し、材料費に回せないのか、などといったような検討は、普段の私達のアドバイスでも細かく話をするところです。
キャッシュ・イズ・キングの「補正」「打ち手」を使えば、このようなアドバイスを視覚を伴って効果的におこなうことができると思います。


――その他に、キャッシュ・イズ・キングを使うことによる効果はありそうですか?

税理士事務所のスタッフの方が顧問先を訪問される場合もあると思いますが、スタッフのみなさんにもキャッシュ・イズ・キングを使って飲食店の社長さんとコミュニケーションを取ってほしいですね。というのも、スタッフの方から社長さんに、フードアカウンティング協会のサービス内容を伝えていただけていないケースがまだまだ多いんです。スタッフの方を通じて、今後私達のサービスをより多くの飲食店にご利用いただければいいなと思っています。


――税理士のみなさまに伝えたいことはございますか?

今回の新型コロナの状況下において、税理士事務所の対応力が飲食店の行く末を左右した事例を見てきました。やはり、いざという時に寄り添って支援してくれる税理士事務所の存在は、飲食店にとって非常に心強く不可欠であると感じます。そのために、税理士事務所のみなさまには、顧問先に対して会計上の「過去の数字」を報告するだけではなく、「未来のキャッシュ」を社長と共有できるようになっていただきたい。そして、私達と共に、飲食業の明るい未来を創り上げていただきたいと思います。




フードアカウンティング協会さんと会員の税理士の方々のサポートにより救われた飲食店は多いと思います。一方で、閉店・廃業を選択せざるを得なかった飲食店があるのも事実です。今後もより多くの飲食店を救うために、キャッシュ・イズ・キングをご活用いただき、「未来のキャッシュ」を社長と共有いただければと思います。


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