会計事務所でテレワークを実践/導入する秘訣!〜後編〜
みなさま、こんにちは。
Mikatus(ミカタス)カスタマーサクセスマネジャーの西條(さいじょう)です。
前号では、A-SaaS(エーサース)をフル活用して事務所全体でテレワークを実現されている大貫会計事務所 芝様に、テレワークの運用状況やツールの活用方法等についてお伺いし、「前編」として掲載いたしました。
おかげさまで大きな反響をいただき、あらためてテレワークに対するみなさまの関心の高さを実感しました。
今号では「後編」として、今後テレワークの導入を検討されているみなさまへの芝様からのアドバイスを掲載しております。
ぜひ、ご参考になさってください。
*前号はこちらから
テレワークを検討している方へのアドバイスをお願いします
ーーテレワーク環境の整備におけるポイントを教えていただけますか?
テレワークを導入するにあたり、事務所のITスキルの向上が重要だと考えています。私自身、各種ITスキルの習熟に務めていますし、当事務所には以前SE職に従事していたIT担当者も在籍しています。テレワーク環境下ですと、ITツールの操作が苦手なスタッフからの相談も多くなります。事務所にITスキルの高い人材がいればそういった相談に対処することができますし、テレワークに必要なインフラ構築を事務所内部でまかなうこともできます。
インフラ構築に際しては、セキュリティ対策を万全にした上で、「スタッフにとって働きやすい環境は何か」を最優先に考えることが大事だと思います。やはり直接会って話をするよりもコミュニケーションの質は下がってしまいますので、これをなるべく下げないような手段を選択することは重要ですね。
ーースタッフとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
スタッフのメンタル面を支えることは、私の大事な仕事だと思っています。ずっと在宅で一人で仕事をしていると、どうしても孤独を感じてしまうので、スタッフには仕事の確認以外のプライベートなことなどでも、積極的にコミュニケーションを取るように心がけています。
ーースタッフの育成面について工夫されていることはありますか?
スタッフには、お客様へ寄り添う姿勢を身につけてもらう事が重要だと考えています。そのために、私自身のお客様への対応を見てもらい、そこから学んでもらうような教育をしています。お客様とのコミュニケーションもテレビ会議や電話会議が増えていますので、その場にスタッフにも参加してもらい、私がどのような対応をしているのかを必ず見てもらっています。お客様へのメールについては、少々複雑な内容のものであっても、差し支えないものであればCCを入れてスタッフにも見てもらいます。このように、テレワーク環境下においてもスタッフの育成は十分におこなうことができると思っています。
ーー業務運用面で気をつけていることはありますか?
テレワークを導入するにあたり、まずスタッフにお願いすべき業務とそうではない業務とを、税理士法や税理士会の指針・答申等を基にきちんと理解することが重要です。その上で、業務範囲を適切に設定し、スタッフに指示を出すことを心がけています。
具体的には、スタッフは税理士業務(税務代理、税務書類の作成、税務相談)に従事することはできませんが、いわゆる「財務諸表の作成」は税理士業務には入らないものとされています。その理解のもと、スタッフには財務諸表の作成や、給与計算業務をメインにおこなってもらっています。
その他、お客様には、私たちのテレワーク導入について事前に知っておいていただく必要があります。「電話中、後ろで子供の声などの生活音が聞こえることがあります」や「電話していただいても、すぐに出られないことがあります」などのテレワーク固有の事情について、前もってお伝えしておくことが大切だと思います。
ーーテレワークによる効果についてお聞かせください。
テレワークによる最大の効果は、優秀な人材を採用できたことです。知識も経験も豊富なのに、子供の送迎等の事情で通勤が難しかったり、また子供の預け先がなかったりしてお仕事をすることを諦めていたような方が、テレワークであれば仕事ができる!と言って入所してくれました。
ーー就業管理で気をつけていることはありますか?
勤怠申請は自己申請になるため、就業状況を100%把握することは不可能ですし、本人からの申請を信頼しています。
実際、スタッフからの提出物は遅延なく送られてきますし、顧客対応もスピーディーにおこなわれており、お客様にご満足いただけるサービスを提供できていると思っています。このように、事業上の目的が適切に果たされているのであれば、就業を細かく管理・監視する必要もないと考えています。
仕事と家庭の両立を目指してスタートした芝様のテレワーク。クラウドで会計・給与から税務まで、すべての処理が可能なA-SaaS(エーサース)を導入して意欲的に取り組んだ結果、スタッフにとって働きやすい環境となり、離職率は0%!「信頼できる仲間と長く楽しく仕事をしたい」という芝様の目標にとって、テレワークとA-SaaSはもはや欠かせない存在のようです。
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