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開業に失敗した税理士から学ぶべき4つの敗因

1.常識や礼儀に対する世代間ギャップ

開業するからには、さまざまな世代や価値観の顧問先を接することになります。SNSでつながることが当たり前という世代と、人生の大半が固定電話やFAXで支配されていた世代では、コミュニケーションに対する考え方に当然ギャップが生じます。あなたは「こんな遅い時間に電話するのは失礼だから、朝一で確認してもらえるメールにしよう」と相手を思いやったかもしれませんが、相手は「誠意があれば電話するという行動で示せるだろう。留守電に残すという手段もあるのに。」と思っているのかもしれないのです。
ここで問題なのは、どちらも間違っていないという点にあります。純粋に考え方の相違から誤解を引き起こしてしまったことに他なりません。文字にするとどうしても感情が抜け落ちてしまいがちです。だからこそスタンプや顔文字で感情を補っているのですが、世代が異なると電話から聞こえる声の表情で感情や誠意を読み取ろうとするものです。

2.発想の転換!対人恐怖を逆手に取る方法

世代間ギャップによって誤解を招き信頼を失ってしまうことは、大きな意味での営業力不足と考えることができます。専門的な知識で開業したいと思う反面、電話や対人でのコミュニケーションが実は苦手という人は多いものです。
初対面の人と話すのが苦手だとしても、チャットやメッセージなら盛り上がれるのではないでしょうか。同じように顧客からしても、ただでさえ税理士先生という立場の人と話すのは緊張するからメールやチャットで話せたら助かるのにと思っている人は多いはずです。そこで営業力不足を逆手にとって、メールやskype専門の税理士になればいいのです。
既に完成されている市場で同じように戦えば、失敗する確率が高くなります。同じように戦っても勝てないのであれば、あえて弱みを武器に変える発想の転換が必要になってくるのです。

3.超絶上から!味方なの?敵なの?

専門的な知識で食べていくからには、顧客にどんどんアドバイスするべきです。しかし度が過ぎると相手にとってあなたが敵になってしまうことも考えられます。
税理士は納税先である国と、納税義務者である国民の間に位置づけられていることから、どちらにも中立な立場であることが要求されている一方で、顧問料をもらっているからには納税義務者寄りになってしまいがちです。
顧問先の味方になるということは脱税ほう助をすることではありません。税理士という立場にありながら、一国民として同じ立場からアドバイスすることに他なりません。あなたがいくら有効なアドバイスをしたとしても、決めるのは顧客自身なのです。
事実を間違いなく伝えることはもちろん大切ですが、必要なのは機械的に応答することではありません。相手に寄り添った形に変換することで初めて、あなたの言葉は相手の心を動かすことができるのです。

4.失敗することを1つの手段として考える

『失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる』という松下幸之助の名言があります。もし廃業することになったとしても、それはあなたの最終目標を達成するための手段と考えることができるのです。
また、あなたの最終目標を達成するためならば、企業に雇用してもらうという選択肢もあります。その企業の信頼やブランド、資金を利用しなければ成し得ないこともあります。
失敗することをひとつの手段として捉えることができれば、休業や廃業は決してネガティブなものにはなりません。

失敗したくない生き方をしたいからこそ、終身雇用や年功序列といった日本独自の文化が育ってきました。しかし失敗していない状態は±0で生産性がないと考える人もいれば、マイナスに転じていない状態こそが成功だと考える人もいます。
自分の成し遂げたいことや最終ゴールを明確に設定することが最も大切なことなのです。

まとめ:開業に失敗した税理士から学ぶべき4つの敗因

1.世代間ギャップを埋めることができなかった
2.既存市場で真正面から戦ってしまった
3.顧客の気持ちを斟酌せず自己中心的なアドバイスをしていた
4.休廃業を途中過程とせずにゴールとしてしまった

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