新・会計システム開発日記 Vol.8 〜UI / UX編2〜
こんにちは。
A-SaaS(エーサース)でUX/UIデザイナー*を務めている樋本(ひもと)です。
* UX/UIデザイナーは、システムの全体的な使い勝手や、システムの各画面のデザインを考える役割を担っています。開発中の新・会計システムにおいて、お客様により使いやすい会計システムをご提供できるよう、日々、試行錯誤しております。
今日は、「新・会計システム」の開発を始めた頃、システムの使い勝手に関して社内で大きな決断をしたことについてお話させて頂きます。
「新・会計システム」は、完全に別システムではなく「踏襲」を意識
今回の「新・会計システム」の開発により、システムの基盤技術が、Adobe社の「AIR」という旧来の技術から、最新のインターネット技術へと移行します。
社内では、「この機会に会計システムの各画面のデザインやレイアウトも全面的に刷新すべきではないか」という意見が出ました。
しかし、お客様へのヒアリングを行い、その結果をふまえて社内で議論を行った結果、「新・会計システム」は、現在の会計システムのデザインやレイアウトを「踏襲」することを基本方針に据えることにしました。
図:従来の会計システムの画面
図:「新・会計システム」の画面
お客様に余分なご負担をおかけしない
「踏襲」を基本方針とした理由は、現在、A-SaaSの会計システムをご利用中のお客様に、システム刷新に伴う余分なご負担をおかけしないようにするためです。
確かに、システム刷新によって、処理スピードが大幅に向上したり、クライアントソフトをインストールする手間がなくなるといったメリットをお客様にご提供できるようになります。
しかし、画面のデザインやレイアウトがまったく別物になってしまい、従来の当社の会計システムに慣れたお客様が「新・会計システム」を使うためにゼロからシステムの操作方法を学び直さないといけないようでは、お客様に大きなご負担をおかけしてしまいます。
これでは、システムを刷新するメリットが半減してしまいます。
お客様が「新・会計システム」を初めて操作する時に、可能な限り、今までと同じ感覚で利用できることが理想といえます。
ただし、従来のシステムで使い勝手が悪かった箇所に関しては、部分的に修正を施すことで、より使いやすいシステムに進化させていきたいと考えています。
【例】
今後も、お客様に余分なご負担をおかけしないことを大切にしながら、お客様のご意見をしっかりと取り入れて、より使い易いシステムを開発してまいります。